四姫抄を読んで



 これも雑誌掲載時には読んでなかったのですが、事前に予備知識(主にラストの)を得ていたので、 それはそれは楽しみにしてました。
 ただ、東雲と蕾のからみが最後だけだったのは拍子抜け…。っていうか、東雲の出番が…。

 たぶん、東雲は最初に透のトコに来て、曄ちゃんに見つかって逃げつつも上手く撒いて、 蕾と酔姫がどこで何してるのかちゃんと見届けてから、さっさと天界に戻っちゃったんでしょうね〜。 自分が納得したあとは、他の人達にはその事実を知らせることをしないのが、また、東雲の東雲らしい所でw
 だから、蕾の后選びやら意中の人云々の話題には特に心乱されず、萌葱ちゃんの策略の阻止と指導(?)に専念できたと。

 百術は一誠にしかず、ですか。って、かく言うあなた様は…。いえ、いいんですが。
 蕾の性格をよく理解した上でのアドバイスなわけですが、萌葱ちゃんに蕾の事をアドバイスする時の東雲って、 ものすごい真面目な、というかかなり厳しい顔をしますよね。春指南Tでもそうだったし。
 萌葱ちゃんが狙ってる相手が、たとえば薫さんとか(無謀すぎ?)、まあ他の相手だったら、 同じ事をアドバイスしたり忠告するにしても、もう少し優しいカンジになるんじゃなかろうかと思うんですが、まあそれもいいとして。
 それでも、東雲はやっぱりすごくフェアというか、萌葱ちゃんを蕾から遠ざけるようなことは絶対にしないのがとてもステキ。 恋愛は第三者がどうにかできる問題ではない、というようなことを言ってたことがあったけど、東雲のそういうスタンスは徹底してますよね。
 だから、蕾が后選びをして好きな相手が見つかるなら、それは喜ばしいことだっていうのも本心。 蕾が第九皇子を想っていようが、姪っ子が蕾に興味を持とうが、東雲の中で蕾が好きという気持ちは絶対ぶれない。そこはすごい。 ただ、その気持ちを表現するか封印してしまうかという所で、ちょっとぐるぐるして、春指南Uの「結婚しなさい」みたいに血迷ったこと言っちゃうこともあるけど、 そこはまだまだ未熟者だということでw。
 とはいっても、蕾は面白がりはしても萌葱ちゃんに恋をすることはないというかなりの確信があるからこそ、 萌葱ちゃんのいい修行になると踏んで、あそこまで親身にアドバイスできるんでしょうね。
 あとは、自分がいなくなった後、また惚れ薬やらなにやらとろくでもないことをしでかさないように、 そしてそれに蕾を巻き込まないために、敢えて正攻法で攻めるように釘を刺した、というのもあるのかな〜と。
 次期東皇使なんだし、姪っ子だし、できるだけいろいろと教えてあげたいのはヤマヤマだけど、 でも、やっぱり蕾を恋の相手に選ぶというのなら生半可な態度では認めないよ、私だってここまでくるのに どれだけ苦労したことか、的なアンビバレンツな東皇使さまの胸中を想像すると、また愛しさも倍増です。

 まあ、そんなことをいろいろ考えていて、ふと気付いたんですが、蕾は期せずして(っていうか全く無意識に)、現東皇使と次期東皇使に 初恋を教えたという、なんとも笑える(笑えない?)ことになってるんですね。
 これまた一つの春指南、ということで、おあとが宜しいようで…

 で、いよいよ話題のラストシーン。
 蕾の叫びが響きわたってましたね〜。や、ホントあの後に二人がどうしたのか考えるとかなり笑えます。
 でも、東雲はあの状態の蕾には手を出せませんね。むしろ、どうにかしろと迫る蕾を直視できず、目をそらして口元を手で覆って後ずさりして壁に張り付く、みたいな。 蕾は東雲を壁に追いつめた所で、東雲が照れまくるのを見たら、はたと意識してしまい、二人して見つめ合って赤面w。 そこに萌葱ちゃんが来て、慌てて東雲の寝台に隠れる蕾。なんとか東雲が適当に誤魔化して、萌葱ちゃんが帰った後、 のそのそと蕾が布団から出てきたら衣服が大きくはだけてて…、さあ、どうなる、どうする!?
 …などと、妄想が止めどなく広がっていきます(笑)

 あ、あと、全然関係ないけど、橙士って東雲と蕾のことはどう思ってるんですかね。
 藍士はうっすら二人のアレな感じに気付いてるっぽいけど、橙士は、東雲はあくまで曄姫の想い人っていう認識しか ないんでしょうか?
 でも、透のことはけっこうライバル視してるのに。誰よりも敬愛する上将とあれだけ仲良しな幼なじみなのに、気にならないものでしょうか。 東雲は完全な盲点なのか、東皇使サマの地位が高いから表だって言えないだけなのか、はたまた、ヤブヘビになりそうだからあえてそこは考えないようにしてるのか。
 まあ、ぶっちゃけ、どうでもイイっちゃイイんですが^^;




(2009.11.17)

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