なんとも直球ストレートなタイトルですが(笑)、ちょっと色々思うところがありまして…。
少し前に、花枝室様のブログでもチラッと書かせていただいたんですが、
春指南Uでの東雲の「幻の花を消せない」=「恋ができない」発言の真偽の審議がしたくなりました。
小説や語りを読んでいただいておわかりかもしれませんが、私はずっと、東雲は蕾本人に恋をしていてそれをちゃんと自覚している、というスタンスでした。
おそらくBUDファンの皆様も、そう思ってる方が多いのではないかと思います。
春指南Uでの東雲の台詞さえなければ、それを疑う余地はほぼ皆無といっていいでしょう。
まあ、春指南Uにしたって、所詮、私はハナから逃げ口上と思っていましたが。
春指南Vでも、透たちにばれて「己の未熟さを…」って言ってるし、想い人=蕾でいいと思うんです。
思うんですが、もう一つ気になるのが、みんなに知られたことを蕾に知られて「バレバレだったらしいね…」と頭をかく東雲、その次の手書き台詞。
「ビミョーに誤解はあるようだけど」
最初はフツーに流してましたが、最近、どうにも気になってしまうんです。東雲って、ここまで往生際が悪いだろうか。
あれは蕾だけに言っている台詞ですから、蕾にだけは幻の花に恋していることにしたい、っていうだけなのかもしれません。
でも、なんとなくですが、どうもそんな誤魔化すような感じではなく、すごくナチュラルに心から言ってる感じがしてしまって…。
そう思い始めると、東雲の意識としては、やっぱり本人が言うとおり「蕾が好きだ、でも、それは蕾の中に初恋の人がいるから」「今現在の蕾に恋をしてるわけではなく、蕾の幻に恋をしている」
っていう自覚の仕方なんじゃなかろうか、という方向に考えが傾いてきてしまいました。
要は、蕾に惹かれて執着したり心配したりベタベタ触わってしまう自覚は大いにあるけれど、東雲の中では、それはすべて蕾の中の幻の姫君の面影がそうさせている、という感じ?
あくまでも自分が恋をした相手は、幻の花であって蕾本人ではない、と頑なに信じ込んでいる気がしてくるんです。
でもまあ、幻か本人かという微妙な誤解はあっても、端から見たら同じだろうし、どちらにせよ蕾を想っているのは間違いないし、それが誰から見ても丸わかりというのは、やっぱり未熟だったな〜という認識になってるんじゃないでしょうか。
まあ、もちろん、そんなハズはなく、東雲は紛れもなく蕾本人に恋をしていると断言していいと思いますが。
だって、そうじゃなかったら、「色難季」での蕾耳舐められ事件のリアクションやら、「最強花」での神樹の杖で
天仙を殴っていいのかい的な数々の嫉妬丸出し行動の説明がつかないわけで。東皇使さまってば…。
初恋の人が忘れられないから恋ができないのではなく、蕾に恋をしているから他の人に恋ができないだけなのに。
下界で再会して、始めは久しぶりにあった幼馴染みの危なっかしい行動が気になって、なんやかやと関わる。
そして「無頼風」やら「傀儡戦鬼」などを経て、のっぴきならないほど蕾に惹かれていることに気付く。
そこまではいいと思います。ただそこで、この気持ちはどうしたことだろう、と考えたときに、東雲の思考として、自分の初恋は蕾の皇女姿だった、
そうか、だとしたらこの気持ちは蕾に再会してあの初恋のトキメキが蘇ってしまったに違いない、自分はまだ初恋の呪縛に囚われているままなんだ、と無意識にすり替えが行われたんじゃないでしょうか。
で、その後はいくら激しく蕾のことを想うことがあっても、これは彼の中にいる初恋の人の姿を求めているのだ、と信じ込んでしまう。
もちろん蕾本人のことは、誰よりも大切で唯一無二のかけがえのない相手だという自覚はあると思いますが、「恋」ではない、と。
春指南Tの独白「わかるよ…私だって…」。
これは蕾→第九皇子が恋ではないけど恋に等しくさらに重症、という前フリがありますので、
それに照らしてみると、東雲→蕾(本人)は恋ではないけど東雲→蕾(幻)が忘れられないために、
まるで蕾(本人)に恋をしているのと等しく、かつ、より重症な状態になってしまっていてどうしよう、
というあるイミ萌葱ちゃんより的外れな恋の悩みなのではないかと。
まあ、表面的にはあたっている気もしなくもないですが、根本的に違うから。東皇使としてどうよ、それ。
でも、もしも、本当に東雲がそんな認識をしているとしたら、百年たとうが千年たとうが、蕾がその気になってくれない限り、蕾との進展なんて望めるべくもありません。
ずっと幻の花を心から消せないから自分には恋ができないと思い込み、ホントに蕾の言葉の額面通り、近づきも遠ざかりもしないまま永遠の幼馴染みになってしまいますってば。
え、なに、そのモヤっとした感じの未来は。
いえいえ、我らが東皇使さまはそんな所でつまずいたままでいられる方ではありませんとも。
ここで、やはり救いとなるのが、「百年修業を八年で卒業」。これです。なんだか早口言葉みたいですね…^^;。
別の語りでも言いましたが、やっぱり、八年で卒業する、というのはいくら東雲でも、早すぎるだろうと。
フツーに下界の大学+大学院の博士課程とかと変わらないんじゃ…。
いや、もちろんもの凄く密度の濃い修業だったと想像はつきますが、でも、ホントにそんなもんでいいの…?
で、今回の流れで理由を妄想してみたら、こんな感じに↓
修業中、会えない蕾に想いは募るばかり。思い出すのは、初祓いの皇女姿ではなく、怒ったり笑ったりしている共に過ごしてきた蕾の素顔。
幻の可憐で愛らしい花ではなく、粗忽でがさつで乱暴で無鉄砲で、でも誇り高く純粋で傷つきやすい花が、心の底から愛おしい。
そうか、私の初恋はもうとっくに終わっていたのか、とようやく気付く東雲(遅すぎます)。
恋ができないとずっと思っていたけれど、下界で君に再会したあの日から、私の新しい恋は始まっていたのか。
蕾、今、とても君に逢いたい。君に逢って伝えたいことがある、って感じで。
で、まさかの八年で山を下り、戻った足で、今度こそ蕾にきちんと正面から告白!(切望)
やっぱり東雲には、自覚したからには正直な気持ちを蕾に伝えて欲しいです。
「百術は一誠にしかず」。それを自ら実行してこそ、恋の宰主。
蕾を誰よりも理解し、心を添わせ、共に歩いていけるのは東雲だけの特権です。東皇使や緑修天司は他の人でもなれるけれども、
蕾に恋を教えること、そして蕾を本当に幸せにすること、これは全世界中を探したって、唯一貴方にしかできない最も大切なお役目なんですよ、と心からのエールを送りたいと思いますw
(2009.12.26)
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